英文を読む練習(過去分詞)

英文とその難易度です。
Long time ago, there lived a good man named Tokubei.

★★★★★
※★が多いほど難しい英文

英文法の解説(過去分詞)

動詞の過去分詞形は、「される」という内容を表します。 動詞は過去分詞形になると、形容詞の働きをします。 もともと形容詞として習っている単語も、ただの動詞の過去分詞形の場合もあります。

例:過去分詞→動詞の原形
tired(疲れた)→tire(疲れさせる)
satisfied(満足した)→satisfy(満足させる)
born(生まれた)→bear(産む)

英文法の解説(分詞による修飾のしかた)

現在分詞にしても、過去分詞にしても、どちらも形容詞のはたらきをするので、 まずは次のような場所で使います。

・名詞の前
・SVCやSVOCのC(補語)のところ

これは主に、現在分詞や過去分詞1語をひとかたまりとして扱う場合です。

例: This is an interesting book.(これは面白い本です)
I am tired.(私は疲れています)
We saw the audience excited.(観客がエキサイトしているのを見ました)

単語2語以上をひとかたまりとして扱う場合は、 そのかたまりを名詞などの後に付け足すことが多いです。 これを一部の参考書などでは「後置修飾」という文法用語で表しています。

例: I have a friend living in Singapore.(私はシンガポールに住んでいる友達がいます)
This is a book written by Soseki.(これはソウセキによって書かれた本です)

英文の解説(文の要素)

Long time ago, there lived a good man named Tokubei.

主語(S)・・・a good man(善良な男は)
動詞(V)・・・lived(住んでいた)
修飾語(M)・・・Long time ago(昔々)、named Tokubei(トクベイと名付けられた)

修飾語は文の要素には影響しないので、この英文の文型は「SV」となります。 実はこれは少し特殊な文で、実は「倒置法」の英文となります。

解説と和訳

倒置法は、文法事項としては高校の内容ですが、 単語さえわかれば、意味はだいたい想像がつくと思います。 thereでなく、a good manが主語であることを意識して和訳してみましょう。

SVの文型の英文は「SはVをする」という内容を表します。 今回の英文では、Sは「a good man」で、Vはliveの過去形です。 文頭の修飾語はそのままの位置に、「named Tokubei」はmanを修飾します。 ということで、和訳してみると・・・ ★「昔々、トクベイという名の善良な男がいました」 という意味になります。

「みんなの英語塾」のトップページ