類似の文型の区別
文型の第2回は、5種類の基本文型の区別のしかたについて説明します。
第1回と合わせて読んでもらえると、よりわかりやすいはずです。
「別に文型なんてテストで聞かれないし・・・」と思う人も多いでしょう。確かにその通りです。
その通りですが、英文の構造を正しく理解するためには、つまり、文章の意味を正しく理解するためには、ある一定以上の文型の知識が必要です。
長文問題で、できるときはできるけど、ダメなときは全然ダメ。という人は、実はこの文型から怪しいかも知れません。
自信がある人も、自信がない人も、まずは一読してみてはいかがでしょうか?
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もくじ
◆ 第1文型SVと第2文型SVC
◆ 第2文型SVCと第3文型SVO
◆ 第4文型SVOOと第5文型SVOC
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第1文型SVと第2文型SVC
模範的な文法用語を使うと、完全自動詞と不完全自動詞の文だが、まずは次のようなイメージで考えるとよいと思います。
第1文型
・SVのあとに場所や時間だけがくる
・SVのあとに前置詞がくる
第2文型
・SVのVは、be動詞か、be動詞に置き換え可能な一般動詞
・S=C
例:She looked at me. ←Vのあとに前置詞がある。第1文型
She looked sad. ←lookedはwasに置き換えてもあまり変わらない。第2文型
例:He appeared at last. ←Vのあとに前置詞がある。第1文型
He appeared hungry. ←S=Cの内容だし、Vをbe動詞に変えてもOK。第2文型
第2文型SVCと第3文型SVO
文法用語的には不完全自動詞と完全他動詞の文だが、まずは次のようなイメージで考えるとよいと思います。
第2文型
・SVのVは、be動詞か、be動詞に置き換え可能な一般動詞
・S=C
第3文型
・SVのVには「〜を、〜に」などの助詞の意味を含む
・S≠O
例:She became an actress. ←S=Cだし、becameはwasに置き換えてもOK。第2文型
He married an actress. ←S≠Oだし、marriedは「〜と」という意味を含む。第3文型
例:It tasted sweet. ←「それ」が「甘い」だし、Vはbe動詞にできる。第2文型
He tasted it. ←「彼」が「それを味見した」だから、S≠O。第3文型
第4文型SVOOと第5文型SVOC
授与動詞と不完全他動詞の文だが、次のようにイメージするとよいです。
第4文型
・「〜に…を」という内容で、目的語が2つになる
・O1≠O2
第5文型
・O=C
例:He wrote me a letter. ←me≠a letterで、「私に」「手紙を」という内容。第4文型
I think him a fool. ←him=a foolなので、O=C。第5文型
例:He made me a suit. ←me≠a suitで、「私に」「スーツを」という内容。第4文型
They made me captain. ←me=captainなので、O=C。第5文型
まとめ
・SVのあとに、前置詞・時間・場所など副詞(句)がくると第1文型
・Vの一般動詞をbe動詞に置き換えられるなら第2文型
・Vの一般動詞が「〜を、〜に」などの助詞の意味を含むと第3文型
・第2文型はS=C
・第3文型はS≠O
・第4文型は2つのOがO1≠O2
・第5文型はVのあとがO=C
いかがでしょうか?「なるほど!確かにその通り!」と納得できましたか?
質問やリクエストなどありましたら、何でも構わないので、お気軽にご連絡ください。