助動詞can, will, shall
このページでは、中学でも習う基本的な助動詞、can, will, shallについて解説します。
高校生なら、これらは単語としてはもちろん知っているはずですが、復習+αというつもりで読んでもらえると幸いです。
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もくじ
◆ 助動詞とは?
◆ canの用法
◆ 未来形?
◆ will, shallの用法
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助動詞とは?
助動詞それぞれの意味と用法を説明する前に、助動詞全般に共通することがらを確認しておきましょう!
・助動詞は主語と動詞の間に入って、直後の動詞は必ず原形になる。
・助動詞は、動詞の意味を補足するので、基本的に動詞とセットで使う。
・助動詞がある文の否定文は、助動詞の直後にnotを入れる。
・助動詞がある文の疑問文は、助動詞を主語の前に移動して、最後に?をつける。
(have toなど、単語2語以上で助動詞と同じ働きをするものは、この限りではない)
まずは助動詞について、このような共通のイメージを持っておくとよいです。
canの用法
中学で最初に習ったcanの意味は「〜できる」ですね。
この他にも「可能性がある」の意味で使うことも多いです。
例:
He can't solve the problem. (彼はその問題を答えられない) ←「能力」
Can it be true? (それは本当ですか) ←「可能性」
また、"cannot be too 〜"の形で「〜しすぎる状態にはなれない」つまり、「いくら〜してもしすぎることはない」の熟語も重要です。
表面的に意味を捉えると、全く逆の意味に取りかねないので、注意が必要です。
例:
You cannot be too careful when you choose your friends.
(友達を選ぶときはどんなに注意してもしすぎることはない)
つまり、「友達を選ぶときには最大限注意しなさい」という内容です。
「注意してはいません」という意味ではありません。
未来形?
中学では「willは未来形」と習うことも多いかも知れませんが、「未来形」というよりも、「未来や意志を表す助動詞」と考えるのが論理的に正しいです。
動詞に現在形や過去形はありますが、動詞の形が変化して「未来形」になるのではなく、助動詞willを使うことで「未来形」になるので、英語には本来は「未来形」は存在しないと考えられます。
例:It will be cloudy tomorrow. (明日は曇りでしょう)
「助動詞will+動詞の原形be」で、明日のことを表現しています。動詞が「未来形」になっているわけではありませんね。
willとshallの用法
また、人に物事を頼んだり、提案したりするときには、willやshallがよく使われます。
まずは中学で習ったことの復習から。
Will you open the window? (窓を開けてくれない?)
Shall I open the window? (私が窓を開けましょうか)
Shall we open the window? (一緒に窓を開けましょうか)
この場合は、相手に頼むときはWill you...?で、自分がやるときはShallを使う。
と理解しておけば大丈夫です。
高校で新たに習うshallは、主語に「私」が含まれない場合の用法です。
その場合は、主語以外の人の意志を表します。
つまり、shallを使うと、使役のような内容になります。
例:You shall have it. (あなたにそれを持たせます→あなたにあげます)
まとめ
・助動詞の直後の動詞は原形
・否定文・疑問文のときは、助動詞を優先して変える
・canは「〜できる」「〜の可能性がある」
・willは未来の内容を表す助動詞。「〜でしょう」「〜するつもりです」
・依頼するときは"Will you 〜?"で、提案するときは"Shall I 〜?"や"Shall we 〜?"
・一人称以外の主語でshallを使うと、使役と似た内容になる
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