自動詞・他動詞

自動詞・他動詞は、文型のページでも少し取り上げました。 使われる動詞によって、文型が変わってくる。という話でしたね。
今回は「動詞」という面に注目して、自動詞・他動詞の違いについて解説します。

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もくじ

◆ 自動詞・他動詞とは?

◆ 間違いやすい自動詞・他動詞


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自動詞・他動詞とは?

自動詞は目的語をとらない動詞。他動詞は目的語をとる動詞です。

これはつまり、動詞自体に「〜を」「〜に」などの助詞の内容を含まないのが自動詞で、助詞の内容を含むのが他動詞。と考えたり、

動詞自体に前置詞の意味を含まないのが自動詞で、前置詞の意味を含むのが他動詞。と考えてもよいです。

例:
He lay on the floor. (彼は床に寝転がっていました)
動詞+前置詞の形になっているので、layは自動詞lieの過去形。

He laid himself on the floor. (彼は床に寝転がっていました)
動詞の直後に目的語が来ているので、laidは他動詞layの過去形。

自動詞は前置詞の意味を含まないので、動詞の対象を言うには前置詞が必要だが、他動詞は前置詞の意味を含むので、前置詞は必要ない

という見方もできます。


間違いやすい自動詞・他動詞

自動詞・他動詞の区別がしっかりできていないと間違いやすいものをいくつか挙げてみます。

「驚く」関連の動詞には、自動詞wonderと他動詞surpriseなどがあります。

他動詞surpriseは「〜を驚かせる」なので、主語が「驚く」ことを表すには、受け身にします。

例:「私はあなたのスキルに驚きました」という内容を表す英文は・・・
Your skills surprised me. ←他動詞surpriseなので、「私を驚かせた」
I was surprised at your skills. ←「私は驚かされた」で「驚いた」
I wondered at your skills. ←自動詞wonderなので、「私は驚嘆した」


「含む」「構成する」の動詞には、自動詞consistと他動詞composeなどがあります。

他動詞composeは「〜を構成する」なので、主語が「〜でできている」を表すには、受け身にします。

例:「そのグループは10社から成っています」という内容を表す英文は・・・
The group consists of 10 companies. ←自動詞なので、前置詞ofが必要
10 companies compose the group. ←「グループを構成する」
The group is composed of 10 companies. ←「グループは構成される」


その他、自動詞・他動詞の区別で間違いやすい基本的な動詞の例を挙げておきます。

自動詞:wait for(〜を待つ), reply to(〜に返答する), rise(上がる)

他動詞:climb(〜を昇る), discuss(〜を議論する), marry(〜と結婚する), raise(〜を上げる), mention(〜を述べる), resemble(〜と似ている)

などなど。

自動詞は、前置詞を伴って「〜を」「〜に」となり、他動詞は動詞そのものに「〜を」「〜に」などの意味を含むことに注意しておくとよいと思います。


まとめ

・自動詞は目的語をとらない。つまり、動詞の対象を言うためには前置詞が必要
・他動詞は目的語をとる。つまり、動詞の対象を言うために前置詞は必要ない
・他動詞は、動詞自体に「〜を」「〜に」などの意味を含む

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