助動詞に関する基本的な表現

今回は、中学生程度の助動詞を使った慣用句的な表現や、助動詞の書き換えについて解説してみたいと思います。

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もくじ

◆ 「can」の書き換え

◆ 「must」の書き換え

◆ 依頼・提案の表現


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「can」の書き換え

基本的な助動詞のページでも解説したように、canは「〜できる」という意味の助動詞です。

be able toは、"able"が「可能である」という意味の形容詞なので、「〜することが可能である」→「〜できる」という意味を表します。

つまり、canとbe able toはほぼ同じ内容を表します。
ということは、canはbe able toで書き換えることができる。というわけです。

なお、「be」はbe動詞なので、主語や時制に合わせて適切な形に直します
can=be able toとだけ丸暗記して、何でもかんでも"be able to"と書いてしまう間違いもよく見られます。気をつけてくださいね!

例:
 Koji can speak Japanese.(コウジは日本語を話すことができます。)
→Koji is able to speak Japanese.

「can」のかわりに「be able to」を入れてみました。ほぼ同じ内容ですね。

過去形の「could」を書き換える場合は、be動詞が過去形になればOK!

例:
 Koji could speak Japanese.(コウジは日本語を話すことができました。)
→Koji was able to speak Japanese.

過去形ということは、現在は日本語は話せないのかも知れません。
・・・コウジはすでにこの世の人でないか、日本語を忘れてしまったのでしょうか(笑)


「must」の書き換え

mustは「〜しなければならない」「〜に違いない」という意味の助動詞です。

「have to」も「〜しなければならない」という意味なので、肯定文では「must」のかわりに「have to」置くと、だいたい同じ内容になります。

mustは助動詞ですが、have toは文法的には「一般動詞+不定詞」です。
だから、主語や時制によって形が変わります。
「三単現」のときは"has to"、過去の時は"had to"になります。
疑問文や否定文にするときは、普通の一般動詞の文の方法になります。
つまり、doを適切な形に直して用いる必要があります。

例:
 She must finish the work by tomorrow.
(彼女は明日までにその仕事を終わらせなくてはならない。)
→She has to finish the work by tomorrow.

疑問文→Does she have to finish the work by tomorrow?
(彼女は明日までにその仕事を終わらせなくてはならないのですか。)

過去→She had to finish the work by the next day.
(彼女は次の日までにその仕事を終わらせなくてはならなかった。)

過去の否定文→She didn't have to finish the work by the next day.
(彼女は次の日までにその仕事を終わらせなくても良かった。)

ちなみに、She must not finish the work by tomorrow.ならば、「彼女は明日までにその仕事を終わらせてはいけません」という意味になります。否定文ではmustとhave toで違った内容になることも覚えておくと良いです。
仕事が速いと逆に困ってしまうような状況・・・場合によってはあるかも知れませんね。


依頼・提案の表現

Will you 〜?
意志を表すwillを使って、youが主語の疑問文にしているので、「あなたは〜してくれる意志はありますか」→「〜してくれませんか。」という意味になります。
「will」のかわりにwould, can, couldを使っても、似た意味になります。


Shall I 〜?
Iが主語なので、「〜してあげましょうか。」と申し出るときに使います。


Shall we 〜?
weが主語なので、「〜しましょうか。」と提案するときに使います。
Why don't we 〜?や、Let's 〜.とだいたい同じ内容です。

例:
Will you open the window?「(あなたが)窓を開けてくれませんか。」
Shall I open the window?「(私が)窓を開けてあげましょうか。」
Shall we open the window?「(私たちが)窓を開けましょうか。」

三つとも動詞以下の部分は全く同じにしてみました。
助動詞と主語の違いによって、表す状況がどのように違うのか、よくイメージしてみてくださいね!


まとめ

・canはbe able toで書き換えられる
・mustとhave toは肯定文ではだいたい同じ意味
・依頼するときはWill you 〜?
・提案するときはShall I 〜?やShall we 〜?


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