受け身の基本的な表現
このページでは、受け身の文の形と意味について解説します。
文法の問題では受動態に書き換えることが多いですが、その前に、まずはどんな形が受け身なのかを理解し、基本的なイメージをとらえることが大切です。
受け身に書き換える詳しい方法については別ページで解説します。
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もくじ
◆ 「受動態」とは?
◆ 受動態の文の時制
◆ 受動態の文の例文
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「受動態」とは?
いわゆる「受け身」です。「〜される」という意味を表すのが「受動態」です。
主語が、他の人や物に何かを「される」ことを表したいときに使います。
英語では「主語+be動詞+動詞の過去分詞形」という形で表します。
まずは「be動詞+過去分詞」なら受け身!と覚えておくと良いでしょう!
そして、主語に動詞のことをする「意味上の主語」は、文の最後に"by 〜"の形で表すことが多いです。
受動態の文の時制
受動態ならば必ずbe動詞が入り、一般動詞は過去分詞形なので、be動詞が時制に合わせて変わります。
つまり、現在の内容を表したいならbe動詞が現在形。過去の内容を表したいならbe動詞が過去形です。
現在でも過去でも、その他の時制でも、受け身ならば一般動詞は必ず過去分詞形です。
また、未来の内容を表したいなら、助動詞willを入れて、"will be done"の形になります。
「助動詞は動詞の前に入れて直後の動詞は原形」なので、be動詞の前にwillを入れ、直後のbe動詞が原形になり、一般動詞は過去分詞形のまま。というわけです。
受動態の文の例文
ここでは能動態の文を受動態に書き換えた形で書いています。
a.I speak English. (私は英語を話します)
→ English is spoken by me. (英語は私に話されます)
isがbe動詞で、spokenがspeakの過去分詞形なので、「be動詞+過去分詞」の形で受け身です。
spokenの意味上の主語は、"by me"で表しました。
be動詞が現在形なので、「話されます」という現在の内容にしました。
b.I spoke English. (私は英語を話しました)
→ English was spoken by me. (英語は私に話されました)
wasがbe動詞で、spokenがspeakの過去分詞形なので、「be動詞+過去分詞」の形で受け身です。
spokenの意味上の主語は、"by me"で表しました。
be動詞が過去形なので、「話されました」という過去の内容にしました。
c.I will speak English. (私は英語を話すでしょう)
→ English will be spoken by me. (英語は私に話されるでしょう)
be動詞の前に助動詞willを入れるので、be動詞は原形になり、一般動詞は過去分詞形です。
まとめ
・受け身は「〜される」で、英語では「be動詞+過去分詞」
・受け身の文では、be動詞で時制を表す
・意味上の主語は「by+人」の形で表すのが基本