関係代名詞を使った英文の意味
今回から中学程度の英語の最大の難所とも言える、関係代名詞について取り上げてみようと思います。
まずは意味がわからないとツライので、今回は基本的な日本語訳の仕方のみの解説としてみました。
長い文になればなるほど、適切な場所で文を区切ることが必要になってきます。
その「適切な場所」をつかむのが苦労するわけですが、今回の解説を良く読んでもらえれば、何かしら役に立つ部分があるかもしれません。
スポンサード リンク
もくじ
◆ 関係代名詞とは?
◆ This is the book which I bought yesterday.
◆ The girl who is running over there is my sister.
スポンサード リンク
関係代名詞とは?
「接続詞と代名詞の両方の働きをする」と、大抵の参考書には書いてあります。
が、関係代名詞という言葉をそのまま使って説明すると・・・
「前後を『関係』させる『代名詞』である。」
ということができます(笑)
「前後を『関係』させる」というのは、関係代名詞から後の部分をひとまとまりにして、直前の語句(先行詞)の修飾語にしてしまうということです。
接続詞の働きとともに代名詞の働きもするのだから、二つの別々の文をつなげて(接続詞)、なおかつ既に話に出てきた言葉と同じものを指す(代名詞)。のも当然なはず!・・・と理解しておくとよいと思います。
まず最初に覚えて欲しい関係代名詞は「who, which, that」の3つです。
これらは、関係代名詞が修飾する語句=「先行詞」によって区別します。
人のときは「who」。人以外のときは「which」。「that」はどちらでも良い。
実は他の形や例外なども存在しますが、それはまたの機会に!
This is the book which I bought yesterday.
この文の「which」が関係代名詞です。
「which」より前と「which」から後で二つに分けると、「which」以降が、直前の「the book」を修飾する働きをします。つまり、「the book」が先行詞です。
This is the book
これはその本です
which I bought yesterday.
私は(それを)昨日買いました。
前半と後半に分けるとこんなかんじです。
そして、後半が「the book」の修飾語になるようつなげると・・・
This is the book which I bought yesterday.
これは私が昨日買った(その)本です。
このように、関係代名詞以降は、先行詞の修飾語になります。
The girl who is running over there is my sister.
この文の「who」が関係代名詞です。この文は最初に「The girl」とあるので、これが主語だと想像がつくと思います。
主語にいきなり関係代名詞がくっついた場合は、関係代名詞以下が全て先行詞の修飾語になってしまうわけではありません。
主語から後が全て主語の修飾語だと仮定すると、述語がなくなってしまいますよね。
では、どこまでが修飾語になるかというと、基本的には2つ目の動詞の前までです。
関係代名詞は接続詞の働きをするので、もともと2つの文から成り立っていたはずです。文が2つあれば、動詞も2つあるはずですよね?
このような場合は、1つ目の動詞は関係代名詞の範囲(関係代名詞節)に含まれ、2つ目の動詞は先行詞の述語(文の述語)になります。
The girl
その少女は
who is running over there
(その子は)向こうで走っている
is my sister.
私の妹です。
関係代名詞のところと、2つ目の動詞のところで分けると、このようになります。
関係代名詞節は先行詞(the girl)の修飾語になり、2つ目の動詞は文全体の述語になるようにつなげると・・・
The girl who is running over there is my sister.
向こうで走っている(その)少女は私の妹です。
「私の妹は向こうで走っています」「その少女は向こうで走っていて、私の妹です」のように訳してしまった方は注意してください。この場合の雰囲気はだいたい合っていますが、もっと複雑な英文になった場合に、意味を正確に捉えられない危険性があります。
英語学習という段階では、英文の表現に即した正確な直訳を心がけた方が良いと思います。メンドウですが、「急がば回れ」ですよ!
まとめ
・関係代名詞は接続詞と代名詞のはたらきをする
・関係代名詞の直前の名詞が、先行詞
・関係代名詞節は、先行詞の修飾語になる
・関係代名詞は、人ならwho、人以外ならwhich、どちらでもよいのがthat
・まずは正確に直訳することを心がける