分詞による修飾
このページでは、動詞の現在分詞形、過去分詞形について取り上げます。
動詞の一つの形ですが、この分詞を核にして、さまざまな修飾語を作ることができます。
まずはしっかり和訳できることを目指しましょう!
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もくじ
◆ 「現在分詞」とは?
◆ 「過去分詞」とは?
◆ 分詞による修飾のしかた
◆ 分詞による後置修飾と関係代名詞
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「現在分詞」とは?
現在分詞とは、動詞の「〜ing」の形のことです。
「〜している」という内容を表します。
動詞は「〜ing」の形になると、形容詞の働きをします。
もともと形容詞として習っている単語も、語尾が「〜ing」のものは、動詞との関連を理解するとよい場合が多いです。
例:動詞の原形→現在分詞
interest(興味を持たせる)→interesting(興味を持たせるような、面白い)
excite(興奮させる)→exciting(エキサイティングな、面白い)
この例のように、interestingとexcitingはどちらも「面白い」と訳すことができますが、もともとの動詞の意味を考えると、「おもしろさ」の違いがわかると思います。
ちなみに、進行形の「be動詞+〜ing」の「〜ing」は現在分詞です。
「過去分詞」とは?
動詞の過去分詞形は、「〜される」という内容を表します。
動詞は過去分詞形になると、形容詞の働きをします。
もともと形容詞として習っている単語も、ただの動詞の過去分詞形の場合もあります。
例:過去分詞→動詞の原形
tired(疲れた)→tire(疲れさせる)
satisfied(満足した)→satisfy(満足させる)
born(生まれた)→bear(産む)
これらの例の過去分詞形は、辞書に「形容詞」として載っていますが、実はただの過去分詞形です。
他にもまだまだたくさんの例があります。
皆さんもご自分でも探してみては?
ちなみに、受動態は「be動詞+過去分詞」ですが、過去分詞形が「〜される」という意味を表す形容詞の働きをするので、受け身の内容を表したかったら、自然とこの形になった。と理解できますね!
分詞による修飾のしかた
現在分詞にしても、過去分詞にしても、どちらも形容詞のはたらきをするので、まずは次のような場所で使います。
・名詞の前
・SVCやSVOCのC(補語)のところ
これは主に、現在分詞や過去分詞1語をひとかたまりとして扱う場合です。
例:
This is an interesting book.(これは面白い本です)
I am tired.(私は疲れています)
We saw the audience excited.(観客がエキサイトしているのを見ました)
単語2語以上をひとかたまりとして扱う場合は、そのかたまりを後に付け足すことが多いです。
複数の語のかたまりを名詞の前に置くと、修飾・被修飾の関係がわかりにくくなってしまったり、単純に語呂が悪くなったりするので、後から付け足す形で表現する。と理解できます。
これを一部の参考書などでは「後置修飾」という文法用語で表しています。
例:
I have a friend living in Singapore.(私はシンガポールに住んでいる友達がいます)
This is a book written by Soseki.(これはソウセキによって書かれた本です)
太字で示した部分が分詞による修飾の部分です。
分詞による後置修飾と関係代名詞
分詞による後置修飾の英文は、関係代名詞を使って、ほぼ同じ内容を表すことができます。
例:
I have a friend living in Singapore.(私はシンガポールに住んでいる友達がいます)
→I have a friend who lives in Singapore.
This is a book written by Soseki.(これはソウセキによって書かれた本です)
→This is a book which is written by Soseki.
文法問題では、「語数が合う表現を選ぶ」と頭に入れておくとよいと思います。
まとめ
・分詞は形容詞のはたらきをする
・現在分詞は「〜している」
・過去分詞は「〜される」
・単語1語なら、名詞の前やCの位置に
・単語2語以上なら、主に後置修飾
・後置修飾の場合は、関係代名詞を使った文とだいたい同じ内容