灘中、灘高って、どういうところ?
灘高生といえば、東大や京大受験者を対象とする模擬試験では、ズラリと上位を占めて、東大や京大の合格者の中には全国トップクラスの人数がいて、超難関の医学部への入学者数や合格率でも他を圧倒しています。
また、昨今では、灘高生は、数学オリンピックや国際的な高校生向け科学コンクールでも活躍していますし、灘高はノーベル化学賞受賞者の野依良治先生(現・独立行政法人 理化学研究所理事長)の出身校としても知られます。
だから「灘中学校、灘高校」というと、世間では、いわゆるガリ勉で、分厚い牛乳瓶の底のような分厚い眼鏡を掛けて、暗く、一日何時間も勉強ばかりしているかのような印象を持たれていますが、実際は、全然違います。
どのような感じなのでしょうか。
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灘中、灘高は校風が素晴らしい!
中学校から制服はなく私服で登校し、校則はないに等しく、クラブ活動は盛んで、夏休みや冬休みは他の公立校よりも長く、受験のための補習はありません。学校オリジナルのテキストがあるわけでもなく、文科省指定の教科書を使っています。自由放任主義で、正直、私自身、先生から「勉強しろ」と言われた記憶はありません。
ただ一つ、同級生や先輩から得た校風というものが大きいと思います。
すなわち、いかに自由に発想をするか。
シンプルなものを組み合わせて、短時間でビューティフルな結果を導き出すのか。
縦や横からモノを見るばかりでなく、上下やナナメ、いろんな方向からモノを見てみる。そういったクリエイティブな見方をして、他人と違った解決を見出すことに喜びを見出します。
そのためには、ある意味、不要な暗記や作業的なものは手を抜くか、まとめてやってしまいます。
むしろ、長い時間を掛けて暗記したり、理屈をいくら叩き込んだりしても、所詮は、先人の知識で、その延長上に到達できる領域は限られています。
一言で言うと、発想の習慣の違い。
私の勉強法などのメソッドの源流は、この灘中学、灘高校に在学し、大学受験に臨む過程に於いて養われていったといっても過言ではありません。